アキラです。新婚生活2年目。収納家具専門店に入社して2年目。収納プランナーの仕事は、収納から考えてすっきりキレイな部屋づくりをお客さまに提案することです。元気と勇気と前向きな姿勢で、仕事も家庭も大事にしています。

と、きめ顔できめゼリフを放った僕は、明日の予約相談のお客さま用のプランをまとめます。「LDルームの壁面収納」ですか。まかせてください。天井まで壁一面の壁面収納は当店の得意とするところ。 完璧なプランを提案をしてみせます!

 

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打ち合わせ資料のチェックをT先輩にお願いすると、

「お子さんもいないから、収納量はこんなに必要ないんじゃないかな」

若干むっとしながら僕は、

「収納量がたっぷりあれば、物が増えても対応できますから」と、反論。

「それはそうだけど、目の届かないところに物をしまうと死蔵品になるって嫌う方もいるし。今の住まいの写真を見ると、 もっとインテリアを楽しむようなプランがふさわしい方かなって。

アキラくんのプランは、平凡すぎるって思われるような気がするんだよね、このお客さまには」

うぅ。キツいことをズバズバと言ってく れます。朗らかな笑顔、柔和で麗しい外見なのに……。でも、言われたことはごもっとも、T先輩のおっしゃるとおりです。

打ちひしがれて、帰路の総武線に揺られて自宅に向かいながら代案を考えますが、新しいアイデアは浮かんできません。ノーアイデアのまま、夕食をつくって待っているそめちゃんこと奥さんの元へ。

僕「ただいまー」そめちゃん「おかえりなさーい」笑顔で迎えられます。

そめちゃん「帰ってきてそうそうだけど、今度の旅行で使うプロテカ、出しておいてくれない?」

僕「いいよ。クローゼットの棚の上だったかな」

そめちゃん「あとお醤油が切れちゃったの。この上にあるから取ってくれない?」

僕「オッケー」

そめちゃん「そこにストウブのタジン鍋もあるから出してくれるかな、今夜は魚と野菜のタジン蒸しだよ」

僕「はいっ、喜んで!」

あれ取って、それ取ってと、そんな会話は日常茶飯事。わが家は天井まで活かした収納が多いうえに、そめちゃんの身長は144cmなのです。

そめちゃんに、「上のものが取れないって不便じゃない?」と尋ねると、

「そんなことないよ、アキラくんが取ってくれるから!」

頼られる僕、でいいのか!?良しとしよう!でも、T先輩に言われたことが思い返されます。見えない収納は使えない収納。よし、明日は低めの壁面収納を提案してみよう。棚の奥までちゃんと見えて、飾るスペースを工夫して。ワイドがたっぷりとれるから、低めでも収納量は十分。

そめちゃんとの会話から、プランのアイデアが泉のように湧いてきます。勇気と元気と前向きな気持ちも湧いてきます。これなら打ち合わせまでに、4、5案はまとめておけそうだ。よっしゃあ!

そめちゃん、明日は1 時間早く起こしてください!